岩田っちがすごいのはプレゼンだけじゃない!

任天堂の中間決算をざっと見たので、ここに残しておくよ。
任天堂中間決算(19年3月期)


金額前年比
売上2988億70%
営業利益671億242%
経常利益947億66%
当期利益543億48%


販売実績(単位は万台または万本)



今中間期前中間期変化率前期
GBAJP857-86%100

US100168-40%472

EU58100-42%261
GBAsoftJP170353-52%728

US13551758-23%3534

EU455665-32%1674
DSJP461150207%478

US24068253%292

EU309139122%376
DSsoftJP2064531289%2152

US1194456162%1608

EU1059343209%1235
GCJP24-50%20

US2763-57%172

EU614-57%44
GCsoftJP30134-78%298

US788975-19%2388

EU80213-62%592

僕なりのトピックスを挙げておくよ。

  • とにかく売上の延びがすごいよね。任天堂の売上はここのところずっと5000億前後で横ばいだったんだ。それが前期比70%増。成熟したと言われていたこの業界で前期比70%はすごいとしかいいようがないよ。
  • 前期の中間営業利益は少なめだったので、これと比較して240%!というのは適当じゃないだろうね。本来的には売上と同程度の伸び率と見るのが適当じゃないかなと思う。それでも凄いけどね。
  • DSはこの上半期に世界で1000万台売れ、世界累計で2700万台となったそうだよ。
  • 上半期に世界でスーパーマリオは680万本、脳トレは460万本(累計850万本!)。Touch Generationシリーズは世界累計2500万本!。もうびっくり!
  • 海外売上比率が1年前の71%から60%に下がっているね。日本でのDSの売上増ほど海外(特に米国)では売上は伸びていない。だけど、これはきっとDS Liteのリリース時期などDSの展開が日本より遅れているためだね。販売数の伸び率で見ると日本よりも高いんだね。海外売上比率が下がっているので為替の影響も以前よりは少し小さくなっているけど、ただ、海外でのDSの売上増はこれからなので、また元に戻っちゃうんじゃないかな。
  • GBAは国内では急減速するも、海外では依然GBAのソフトが売れているんだね。でもDSの浸透により今後は日本と同様になるんじゃないかな。
  • DSの延びはすさまじいよ。この上半期のソフト販売数はすでに前期の1年間の本数に迫ってるよ。今期が終わった時点でいったいどうなってるんだろうね。
  • GameCubeは国内ではほとんど売れてないね。でも、海外ではソフトはまだ結構売れてる。Wiiがこれらのユーザをうまく引き継げればいいね。


さて、今期末の会社予想は、売上7400億、経常1700億となっている。過去の傾向からいって下半期は上半期の売上の1.5倍くらいなんだ。上半期が3000億だから、下半期は4500億、これを足すとだいたい会社予想になる。だけど、これはWiiが発売されない状況で想定される範囲内のものだと思う(もちろん会社はWiiの予想販売台数を加味してこの数字を出しているはずなんだけれども)。下半期もDSを買う人の勢いが衰えないで、さらに、GameCubeのユーザ以外の人たち(PS2のユーザやいままでゲームをやらなかったような人たち)がWiiに関心を示したら、その分はこの数字に上乗せされるように思うんだ。Wiiが一体どれくらい売れるかなんていうのは僕にはもちろん分からないけれども、この上乗せ分はそれなりに期待できるんじゃないかな。とにかくね、今の任天堂からは全く目が離せないよ!


分かってると思うけど、僕は君に任天堂の株を買うことを勧めてるんじゃないからね。いくら今年咲いたチューリップがきれいだからって、それに100万円も払うことがおかしいとわかるように、買い物はその値段と君の財布次第だからね!