オタキング恐るべし!

ぼくたちの洗脳社会をネットで読んだ。1995年12月初版。昨日書かれた本のようだ。現在の自分の行動原理に対する自らの疑問が氷解した。パラダイムシフトは確実に進んでいる。変化を見るのにもはや若者の行動を注視するまでもない。各年代層においてEarly Adoptersは無意識のうちに変化に対応している。これから50年くらいを掛けて世の中は大きく変わっていくのだろう。


情報革命によるカルチャーショックの波が最初に訪れる。日本人にとっては現在の自分たちの立ち位置に対する失望、これからの可能性に対する希望、背負ってしまった負債に対する絶望が錯綜する。人間の属地的要素の希釈化が進む。人は地域社会、国境を超えて広範につながる。属地主義に基づいた現在の法域を超えたところで人々の現実的活動が成立する。第2の地球の誕生だ。過去の資産・文化に対する情報が共有され、無数の評価・再構築がなされる。新しく生まれたつながりから新しい資産・文化が生まれ、無数の評価・構築がなされる。人間は本来動物であると同時に社会的な生き物であるという二層性を持っている。情報革命は肉体とは独立した精神体としての第三層目の自分を作る。


ぼくたちの洗脳社会を読み終わったとき、僕の思考はDisplay上の活字の向こうに見えたそんな妄想に沈んでいった。


ぼくたちの洗脳社会

ぼくたちの洗脳社会