Agile Web Development with Rails がRailsの、そしてRubyへの門戸を開く

こちらのサイトで、Agile Web Development with Rails -Second Edition-のPDF版を少し前に買った。Second Editionは、新しいRailsに対応したFirst Edition のリニューアル版である。書籍版はまだ発売されていない(秋の予定)。PDF版は未完成のベータ版であり、First Editionをベースに、Second Editionとして新たに作られ又は書き換えられた頁がこれに差し替えられて出来ている。差し替え分には赤い帯が、差し替え前の分にはグレーの帯が付されて、これらの区別がなされている。購入したPDF版ではPartIII Chapter16 Migrations(P272)までがほぼ書き換えられている。TutorialのDepot Applicationを自分でも試しながらなんとか書き換え分までをだいたい読み終えた。

最初、PDFに$23.50を出すのに躊躇していた。でもTutorial形式のこの種の本は、所有価値ではなく利用価値のみに着目すれば、極めてお買い得だ。なぜなら、

  1. キーボード周りがスペースフリーであり、かつ、editorとの視線移動が最小で済むので(PDFとeditorを横に並べる)、サンプルコードのコーディングが極めて容易である。
  2. 意味の取れない単語を選択してショートカットで簡単に辞書を引ける。自分はDictionaryと英辞郎ビューワの二刀流で。Dictionaryのショートカット割当てはこちらを参照。
  3. 読むのに両手がフリーであり、頁めくりもspace又はshift+spaceででき、同時に目次も参照でき、参照頁への移動も簡単だ。参照Webサイトへのリンクも張られている。
  4. 各頁のフッダに Prepared exclusively for [僕の名前]などと、所有欲を少しだけ満たす心憎い演出(不正コピー防止のためだろうけど)。
  5. にも関わらず、書籍版($39.95)よりも安い。

この本を読んでいると僕でもWebに家を建てられるんじゃないかと錯覚する。Ruby(すばらしい言語)+Rails(すばらしいツール)+この本(すばらしい解説書)は、未来に何を引き起こすのだろう。それが見える処に早く行きたい。