人生は本質的に切ないものなんだよ

人間は社会的生き物であるから
人に仕合せを与えられれば
それがフィードバックされ
自らも仕合せになれるという
(id:fromdusktildawn:20080302)


しかし人の価値は多様であり
100人の仕合せは
同時に1人の不仕合わせになり得る


仕合せの実感は
その数量で決まるものでも
大きさで決まるものでも
比重で決まるものでもない


100の好意的なフィードバックは
1の悪意のフィードバックで打ち消されることもある
100の他人の仕合せは
1の身内の不仕合せに譲る


仕合せの実感には継続的なイベントが必要な一方で
不仕合わせは単一のイベントで深く心に刻まれる
仕合せの継続が失われれば
それは儚くも消えていくのに
一度の不仕合わせは
いつまでもいつまでも心にこびりついて消えてくれない


そこには明らかなる脳の非対称性が存在する
人間の無意識は常に不仕合わせを多く見積もる
そして人間の意識はそれを克服できない


だから人生というものは
本質的に切ないものなんだと思う