Apple NumbersはNintendo Wiiである!

Numbersがその機能においてExcelに敵わないのはわかっています。
僕にとっても足りない機能がいくつかあります。
したがって僕はExcelを捨てることができません。
Excelを使うために今後もWindowsを立ち上げるでしょう。


しかしその一方で、
Excelを捨ててNumbersを使いたい僕がいることは明らかです。
Excelを使っているとフラストレーションが溜まります。
でもNumbersを使っていると楽しい気分になります。
Numbersは僕の需要の90%、いや95%を満たすでしょう。
だから僕はNumbersに移行できるものは移行するでしょう。


Excel=表計算であるとすると、
Numbersは表計算ではないのかもしれません。
無限に続く行と列の地平が表計算におけるプラットフォームであるならば、
Numbersは明らかに表計算ではありません。
Numbersでは表は僕らが良く知っている白紙の上の一オブジェクトに過ぎないのです。
それが僕が表計算に対して持っていた不安を消してくれます。
もう僕の指先が成層圏を一気に超えて宇宙の果てに葬られる心配はないのです!
Numbersのプラットフォームが表でないことの利点は小さくはないと思うのです。


任天堂はNintendo Wiiで新たなゲームのかたちを示しました。
それはコントローラ、つまり入力インタフェースの再定義でした。
新しいコントローラによって開発者は刺激を受け、
そこに新種のゲームが生まれました。
AppleはNumbersで新たな表計算のかたちを示しているように僕には見えます。
表計算において入力インタフェースを定義するのはユーザですが、
この新たなプラットフォームがユーザを刺激して、
今までにない、使い勝手の良い入力インタフェースが生み出されていくことになるのでしょう。