Wii will rock you!

今日有楽町に行ったとき、ビックカメラのゲームコーナーをちょっとのぞいてきたんですよ。そしたら、XBOX360で卓球やってた人がいて、グラフィックがきれいで、その人うまくてラリーしてて、なんか面白そうな感じがしたんですよ。でね、その人がやめたので、自分やろうかなと思ったんですけど、でもどうやって操作するのかな、難しいのかなって感じて、躊躇してたら、他の人がコントローラを手にしたのであきらめたんですね。で、思ったんですけれども、ゲームを全くやらない人は、毎度こんな調子なんだろうなと。


でね、この視点からいくと、任天堂Wiiっていうのは、きっとその躊躇がないんですね。同じように卓球ゲームのようなもの(Wiiの場合はテニスですね)が試遊台として置かれていて、誰かがやってるのをゲームをやらない人が見ても、どうやればいいかすぐ分かる。一目瞭然。このチカラは凄いんじゃないかと。人っていうのは、自分ができそうだと認識して初めて面白そうと感じるのじゃないかって。一般の人がゲームに対する今までの遅れを取り戻せる(任天堂は同じスタートラインに立てるといってますね)と感じるのじゃないかって。そうすると、ゲームは本当の意味で市民権を得られるのじゃないかと思うんですね。


コンピュータが一般の人にここまで普及したのは、そのインタフェースがCUI(キャラクタベースのユーザインタフェース)からGUI(グラフィックベースのユーザインタフェース)に変わったことが大きな理由だと思うんですね。誰かがキーボードをカチャカチャやるのを見ても自分にはできそうに見えない。それがマウスで操作するようになって、自分でもできそうだな、面白そうだなと思えるようになる。そんなことが大きいと思うんです。


でね、任天堂Wiiっていうのは、更に進んだインタフェース、こういう言葉があるのかわかりませんが、AUI(アクション・ユーザ・インタフェース)なんですね。GUIの世界では誰かがそれを操作しているとき、画面上のカーソルとマウスが同じ動きをしてるのを見て、それを知らない人でも大抵は、あっなるほどね、ってなるんですけど、でも動きは完全に一致してないんですよ。随分昔ですけれど、義理のお母さんにパソコン初めて触らせたときに、「お母さん、上(カーソルを上に移動させるっていう意味で)」っていったら、マウスを宙に持ち上げたことがあったんですね。そりゃ確かに上だと。でもね、Wiiではね、そういうことはあまりおこらないんじゃないかと思うんです。もちろんゲームの設計に掛かっているんですけれども、設計が正しくなされていれば、自然界の常識に従って、あるいは今までの人生経験に従って、Wiiリモコンを振ればいい。ボールを画面の向こうに向けて打ち返したければ画面に向けて振ればいい。只無心に振ればいい。


DSが一般の人にこれだけ普及した要因の一つはやっぱりタッチペンにあると思うんですね。考えてみればね、タッチペンっていうのは画面をタッチすればいいから分かりやすいというよりも、タッチするアクションが端から見て分かりやすいということなのかも知れませんね。DSは、GUI+ちょっとAUIって感じですか。でね、Wiiの場合は分かりやすさでは更にその上をいくんですね。指先だけじゃなくて、腕全体、体全体を使って操作するんですから。DSのちょっとAUIを見て、なるほど、なんですから、WiiのフルAUIを見せたら、なあ〜るほど、となるんじゃないかと。子供の下手なゴルフスイングを見てお父さんが、どれ、俺に貸してみろ!なんて言うんじゃないでしょうかね。


今日はね、あと、ユニクロとスタバにも寄ったんですよ(まあ、しょっちゅう行ってるんですけど)。でね、改めてね、いろんな年齢層のお客さんが来てるなと思ったんですけど、これがね、市民権を得てるという状況だと思うんですね。スタバにはお年寄りがうじょうじょ(ちょっと大げさ)いるんですよ。ユニクロにはおしゃれな子(まあ銀座店ですから)も来てるんですよ。おしゃれな子と同じ服をおばさんが試着したりして。確かにDSによってゲームコーナーの客層は変わったと思うんですけど、DSからは出ない。一般の人はゲームを買いに来てるんじゃなくてDSを買いに来てるんですね。


その意味でね、僕はね、Wiiの発売を楽しみにしているんですよ。もちろん自分がゼルダをやるのが楽しみなんですけれども、(もしかしたら)それ以上に一般の人がWiiリモコンを振る姿を見れるのが楽しみなのかもしれません。スタバによってカフェ文化ができたように、ユニクロが老若男女にファストファッション(ファストフードの洋服版ですね)を根付かせたように、任天堂Wiiを通して、ゲームがみんなに認められる日が来るのを楽しみにしたいと思います。