電子公共図書館は社会資本としてはうまく機能しない

資本主義をその国家の基調とする限り、公共サービスの存在価値はその不便性にある
不便故にその存在を許される
公共サービスの利便性はその独占を意味し、それは資本主義社会における悪である
電子図書館はそのサービスにおける利便性の究極のかたちである
それは著作者の経済的権利をすべて飲み込むブラックホールである
著作物の電子的頒布は特権的地位のない何かに早々委ねるべきである